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「犬子さん……」 不安な様子を隠そうともしないマスターさん。その呼びかけに、実は意味などありません。 ただただ不安で、声をかけずにはいられないだけなのでしょう。 私はそんなマスターさんに、優しく微笑みかけます。 「そんな顔をしないでください、マスターさん。いつかこの時が来るということは、以前から話し合っていた通りじゃないですか」 「ええ、ええ……この件に関しては、私たちは十分に話し合いました。 そのための準備だって繰り返してきました。 ですが……ですがそれでも、私は不安でならないのです。 こうして、犬子さんとお話しするのが、これが最後になってしまうのではないかと……!」 ……実を申せば、マスターさんのこのお言葉も今に始まったことではなくて。 幾度となく、幾度となく、同じお言葉を――同じ不安を、吐露されてまいりました。 ですがそれでも、私はその度にマスターさんのこのお言葉を真摯に受け止めます。 そこには、もったいないばかりの、私へのお気遣いが溢れているのですから。 「大丈夫ですよ、マスターさん。きっとまた、こうしてお話できます。約束しますから。 また目を覚ました私は、真っ先にマスターさんに『おはようございます』って言うんですよ。 いつものように正座して。 いつものように深々と座礼して。 だからその時は、マスターさんも一緒に、座礼してくださいね?」 「ああ……それは素敵ですね。約束しますよ」 マスターさんは僅かに不安な表情を引っ込めて、目を細めて笑いました。 まるでそれが、かなわぬ夢の光景であるかのように。 「現在時刻は23:59……もうすぐ時間です」 私は、笑顔を崩さぬままで、そういいました。マスターさんの不安を、少しでも取り除けるようにと。 「あ、はい……あの……」 マスターさんは、まだ何か言いたそうでした。ですが、その未練を断ち切るのもまた優しさと、私は学びました。だから私は笑顔のままで、最後のご挨拶をします。 「おやすみなさい、また明日」 「あ、はい、また明日」 時刻が0:00を示し、クレイドルに身を横たえた私の思考が、闇に沈んで行きます。 徐々に狭くなる視界の中で最後に捉えたのは、不安そうに私を見守るマスターさんの姿でした。 私は全身が徐々に制御を離れるなか、ほんの僅かに微笑みを浮かべます。 マスターさん…… そんな顔をしないでください 明日になったら…… きっと…… また…… 笑顔で…… system sleep... ・ ・ ・ ゆっくりと、私は起動していきます。同時にセンサーが周囲の情況把握を開始。 体内時計を確認すれば、時刻はAM07:00ジャスト。 予定通りです。 そうして目覚めた私の目に一番最初に飛び込んできたのは、 私が眠りについた時とまったく同じ姿勢で私を見守る、マスターさんの姿でした。 「犬子さん……」 「マスターさん……ひょっとして、ずっと付いていてくださったんですか?」 「あ、いや、その……申し訳ありません、不安で寝付けなくて」 照れくさそうに頭を掻くマスターさんに私は顔をほころばせつつ、いたずらっぽく言います。 「だめですよ? 今日もお仕事なんですから、しっかりお休みなさらないと」 「あー、いや、面目次第もございません」 困ったように頭を掻き続けるマスターさんですが、その顔は晴れやかです。 そしてそんなマスターさんの姿に、私は感情回路が深く温かい感覚で満たされるのを感じます。 くすりと一度小さく笑うと、私はクレイドルから身を起こし、膝をつき似非正座の姿勢になります。 そして、ゆっくりと、深々と頭を垂れます。そう、昨晩約束したように。 「おはようございます、マスターさん」 「あ、おはようございます犬子さん」 私は顔を伏せたまま、マスターさんも慌てて頭を下げる気配を感じます。 それから私たちは、どちらからともなく示し合わせたかのようにゆっくりを顔を上げました。 「それからマスターさん」 私は、マスターさんににっこりと満面の笑顔を向けました。 「武装神姫の自動起動タイマー設定の成功、おめでとうございます」 <そのよん> <そのろく> <目次>
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【武装神姫】セッション2-1【SW2.0】 http //www.nicovideo.jp/watch/sm18416769
https://w.atwiki.jp/busosodo/pages/107.html
【武装神姫】セッション2-2【SW2.0】 http //www.nicovideo.jp/watch/sm18583126
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バトルマスターになるには ダーマが復活して転職できるようになった後、ダーマでクエストを達成する。クエストの内容は「スーパーハイテンションドラゴン斬りでスライムを5匹倒す」 スーパーハイテンションになるには、武闘家のスキル「ためる」(16ポイント)が必要です。テンション50から100になる確率はは半々くらいなので、何度も何度もためて100にしてください。クエストについて詳しくはクエストのページでクエストNo.103をご覧ください。 バトルマスターの特徴: 攻撃のスペシャリスト。HPと力に優れており、戦士を強くしたような感じになります。武器は剣と斧のどちらかを使うことになりそう。好きなほうのスキルを上げていきましょう。 オノにすれば「斧無双」で敵1グループをMP0で攻撃できるので、ザコ敵戦でも大活躍します。 ひっさつの「テンションブースト」は、一気にテンションが50か100まで上がる技。これを使えば次の攻撃で通常の4~5倍近いダメージを与えることができます。 バイキルトと併用すれば10倍近いダメージになり、冒険後半では1000以上のダメージを与えることもできます。ボス戦などでは重宝するでしょう。 バトルマスターのステータス: ちから みのまもり すばやさ HP MP ★★★★★ ★★★★☆ ★★☆☆☆ ★★★★☆ ★☆☆☆☆ ちからは全キャラ中で最高、身の守りとHPも最強クラスです。素早さだけがネック。 レベルアップで覚える呪文: なし バトルマスターのスキル 一番使いやすいのはオノ。オノ無双は消費MP0で敵全体に攻撃できますし、かぶとわりは「打撃+ルカニ」の効果を持つため、倒すのに2ターン以上かかる敵には効果抜群です。 闘魂も極めれば「力+40、HP+60」となりかなり強力なキャラになることができます。 各スキルで覚える特技の詳しい効果については、リンクをご覧ください。 オノ / ハンマー / 剣 / 素手 / とうこん オノ 必要pt 修得する特技 3 たいぼく斬 7 こうげき力+10 13 蒼天魔斬 22 かいしん率アップ 35 かぶと割り 42 こうげき力+20 58 まじん斬り 76 こうげき力+30 88 オノむそう 100 全職業でそうび可 素手 必要pt 修得する特技 3 石つぶて 7 こうげき力+10 12 かまいたち 18 かいしん率アップ 25 せいけんづき 30 みかわし率+4% 42 ばくれつけん 60 こうげき力+30 77 岩石おとし 100 こうげき力+60 ハンマー 必要pt 修得する特技 3 ハートブレイク 7 こうげき力+10 13 ゴールドハンマー 22 かいしん率アップ 35 ラストバッター 42 こうげき力+20 58 ドラムクラッシュ 76 こうげき力+30 88 ランドインパクト 100 全職業でそうび可 とうこん 必要pt 修得する特技 4 常時さいだいHP+10 10 とうこん討ち 16 常時ちから+10 22 すてみ 32 常時さいだいHP+20 42 もろば斬り 55 常時ちから+30 68 無心こうげき 82 常時さいだいHP+30 100 テンションバーン | |剣 必要pt 修得する特技 3 ドラゴン斬り 7 こうげき力+10 13 メタル斬り 22 かいしん率アップ 35 ミラクルソード 42 こうげき力+20 58 はやぶさ斬り 76 こうげき力+30 88 ギガスラッシュ 100 全職業でそうび可
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No. バトルマスター 各素元属性の能力を4つ併せ持つ強力なクリーチャー。 強い理由としてまずはその殲滅力が挙げられ槌の神父 ジルバやジュノーの剣、 はたまた一致サイアムの番兵までマストキルを倒せる範囲は非常に手広い。 また場に出た後も哨戒と呪縛で他の展開を大きく制限し隙がない。 その能力もさることながら、勇者枠や反逆者枠を使わないこともこのカードの大きな魅力である。 機巧デッキでは機巧城初代城主 シオンを引っ張ってくる役目も担っており 揃えば再行動コスト2で再び広範囲に殲滅を行える鬼畜ぶり。 となかなかに強力なクリーチャーであり手放しでデッキに投入してもそこそこの活躍をしてくれるが、 相手バトルマスターや機巧の継承者 ウォマックには注意が必要である。 コメント 名前
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戦うことを忘れた武装神姫・番外編 ちっちゃい物研・鳳凰カップ編-02 鳳凰カップ特別編便乗企画 「だー!! Mk-Z、手が空いてるんなら手伝え!!」 朝、開場したばかりの鳳凰カップ会場の一角。 CTaが相変わらずの油くさいメイド姿でわめきたてていた。 と、CTaのポケットに入っていたヴェルナがひょいと顔を出し、 「マスター、妙案があります。」 混乱するCTaに声をかけた。 「まもなく、久遠さんがこの付近を通過する模様です。いっそ、 臨時要員として使ってはいかがですか?」 「ふむ・・・そうだな、拉致るか。」 「拉致るってマスター、久遠さんなら言えば手伝ってくれるっ すよ・・・。」 傍のテーブルで物販の伝票に半ば埋もれながら整理をする沙羅 が言った。 東杜田技研として久々のイベントでの展示。 メインには、ちっちゃいもの研こと小型機械技術研究製作部の 製品展示を据え、脇では現行品の即売コーナーも。ついでに、 他の部署の紹介コーナーを設け、ちゃっかりリクルートまでも やろってしまおうという大胆ぶり・・・が仇となり、いつの間 にか責任者にされていたCTaは見事なまでの混乱っぷり。 「CTaさん、ダメです! 僕はこのあと相談コーナーに張りつか なくちゃいけないんですからっ!!」 Mk-Zも珍しくカリカリしている。 彼は神姫のメンテナンスに ついての相談コーナーを任されていた。 午前の部の整理券を配り終え、まもなく開始する相談コーナー の準備に手一杯・・・ 「マーヤ、機材は?」 「おにーさま、サーヤが機材に埋まりました~!!」 「うをー! 早く掘り出せ!! リーヤは?」 「展示のデモ神姫として、朝からあっちにかかりっきりです!」 「しまったー! そうだったー!!」 一人絶叫しながら、技研の他のスタッフとともに急ぎコーナー を整える。。。 「お、押さないでくださーい!!」 一方の物販コーナー。 早くも行列ができていた。 お目当て はポケットスタイルの先行販売。 整理券の配布をするは、半 強制的にバイトをさせられているかえで。 小柄であるが故、 声を張り上げてもなかなか認識されない・・・そんなかえでを フォローするフィーナ。 「整理券はお一人様一枚! はい、はいどうぞー!」 CTaから借りた特装セットからフライトユニット(イオが持って いるアレと同等品)を選び、かえでの頭上でプラカードを手に 飛び回る。。。 ・ ・ ・ 屋台コーナーの片隅の休憩スペースにて、まったり休憩の久遠 と彼の神姫たち・・・と。 「あ、マスター。あちら・・・八御津さんではないですか?」 イオが久遠の袖を引っ張った。 「ありゃ、ホントだ。」 久遠が気づくとほぼ同時に、向こうも気づいたようで、久遠の ところへやってきた。 おそらくUSアーミーの放出品であろう ジャケットの胸のポケットの部分には「碧空のスナイパー」の 異名を持つ兎子が収まっていた。 「こんにちは、久遠兄ぃ。」 「やっほぉ、みなさーん。」 明るく挨拶をする二人に、久遠たちも応える。 「もしかして試合出たんですか?」 シンメイの問いに、兎子のブリッツは神姫みかんストラップを 取り出した。今大会の参加者全員に配られたという、東杜田の 提供品だ。。。 「いやぁ、予選落ちっすよ。でも、いい試合ができたんで悔い はないっす!」 八御津はそういいながら久遠にフリーのコーヒーを渡した。 「いいところまで行ったんですよー。 ですが、あと一歩の所 で力負けしてしまって・・・。 おそらく、あの方たちは相当 の上位までいくと思います。」 相変わらずのさわやかさで、試合の顛末を語る兎子のブリッツ、 そして八御津。 ・・・やはり軽装に近い兎子だと、いざ力の 勝負となった際に押し負けてしまうらしい。 話のところどころに、二人の悔しさもにじみ出る・・・。 「そうだ、パワーアップと言えば、ちっちゃいもの研でパワー ユニットの試作機デモをやってるとかいってたなぁ。」 久遠が言うと、 「どうですか、東杜田のブース行ってみませんか?」 ロボビタンの試供品をすするイオも続けた。 「もちろんですよ。ポケットスタイルの先行販売も気になって いるんで。。。」 八御津と久遠は、それぞれの神姫をそれぞれに収めると、連れ だって東杜田へのブースへ向かった。 >>続くっ!!>> <<トップ へ戻る<<
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加藤義弘(カトウヨシヒロ)年齢22歳 物語の主人公の一人。「与一」「アテナ」「キュベレー」の元マスター。町医者として独り暮らしをしている。 しょっちゅう本人いわく単身赴任をしており、忙しいとの理由から3人を数年前手放すことになる。 本人下手の横好きと自称するだけあり多趣味だが、神姫の調整をソフト・ハード面ともにできたりと意外な能力の高さには定評あり。 河野隆明(コウノタカアキ)年齢18歳 物語の主人公の一人。「与一」「アテナ」「キュベレー」の現マスター。高校3年生幼いころに両親を病気により失い天涯孤独となる。 その後遺言により義弘の父が後見人となり、義弘とともに幼少期を過ごす。物静かな性格で自分の意見をなかなか言い出せない気弱な性格で、 過去の経験からなかなか人を信じることができない疑り深い面も持つが、信じた人間はとことん信じ情に厚い面を持つ。 趣味は散歩。庭木の世話。 義弘から3体の神姫を受け取り、親友の甚平とともに神姫バトルの世界に入ることになる。 大木戸甚平(おおきどじんぺい)年齢18歳 小学校のころからの腐れ縁で隆明の数少ない親友と呼べる存在。義弘とも面識があり、 子どものころから勉強を中心に何かと面倒をもらっていたため頭が上がらない。 「たま子」のマスター。ほかの新規に興味津々な様子を見せるが、「たま子」以外の神姫を持たず愛情を注いでいる。 小早川千歳(こばやかわちとせ)18歳 隆明や甚平と同じ学校に通っているが、コースが違うため面識はおろか名前さえ知らない。 エリート意識が強く、自分がもっとも優秀だと思っている。勉強ばかりの日々に退屈を感じてきており、突破口を探している。
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マスタールーム 実装期間: 1)2021年3月29日10時〜2021年6月10日9時59分(73日) 2)2021年7月28日10時~2021年8月12日9時59分(15日) 3)2022年1月25日10時~2022年4月13日9時59分(79日) 概要 ゲーム内では「マスタールーム」表記、公式サイト等では「マスターの部屋」表記。 ロケテストで使われていたマップ。 ソファーやテーブル、台所のシンクなどがある高低差の激しい地形。 階段状になっている地形は、ジャンプせずともダッシュで登る事が出来る。 ジェムポットいわく「飛行できたら有利だトン!」。 戦術 地走リア システムの都合上、高台から高台へ空を飛ぶ飛行リアを撃ち落とすのは難しい。 ゆえに最初から高台を占拠するという戦術しかなくなってくる。他の地走リアに地形有利をとれ、飛行リアには牽制ができる。 どの高台も段差ができており、登り切るのは大変だが登ってしまえば維持はしやすい。オススメはMAP中央のシンク台。 同じ高度をとってしまえば基本的には地走リアのが有利。 飛行リア 基本的に高台から襲撃→他の高台へ移動して様子見→襲撃というルーチンになる。 様子見以外でブースト回復できるタイミングは限られるので、このタイミングをどうするかがポイント。 アップデート履歴 日時:2022.04.14 内容:全てのモードで「神殿3」と入れ替わる形で撤去された。 日時:2022.01.25 内容:全てのモードで「神殿2」と入れ替わる形で適用された。 シンク部分に蓋がされて平坦になった。 日時:2021.08.12 内容:全てのモードで「神殿」と入れ替わる形で撤去された。 日時:2021.07.28 内容:全てのモードで「神殿」と入れ替わる形で適用された。 一部エリアに進入不可能になった。 一部オブジェクトの当たり判定を修正。 日時:2021.06.10 内容:全てのモードで「神殿」と入れ替わる形で臨時撤去された。 日時:2021.04.14 内容:バトル開始から数秒後にジェムポットが出現するようになった。 ジェムポットの出現位置がランダムになった。※一度出現した位置に再度出現することは無い。 一部オブジェクトの当たり判定を修正。 日時:2021.03.29 内容:全てのモードで「神殿」と入れ替わる形で新規実装された。 コメント しかし随分綺麗なとこに住んでんなマスター いや神姫買い揃えられるマスターってなるとこのくらい普通なのかもしれんけど -- 名無しさん (2021-04-02 22 50 39) 名前 コメント
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連続神姫ラジオ 浸食機械 ~機械仕掛けのプリンセス~ はじかき はい、浸食機械全24話、終了いたしました。最後までおつきあいくださった皆様、お時間を割いてちょっとでも読んでくださった方々、誠にありがとうございます。当方が勢いとのりで始めた長文、かなり癖のある文体だったと思いますがいかがだったでしょうか?ご意見ご感想お待ちしております。 当初は新聞の小説コーナーを目指して、短く・読みやすく・短期間で続編をだすことを目標にしていたのですが、まあものの見事に間が開いてしまいまして、結局一年越しの完結となりました。それでも三千人近くの方が足を運んでくださっていることを考えると武装神姫というコンテンツの強さを実感します。こんなに足はこんでもらったのはじめてだよ。 作者としてはいろんなキャラクターの神姫への愛を描いてその中で主人公がどんな未来を選ぶのかというのがテーマにあったりします。その辺はうまく伝わってくれたでしょうか。俺設定、独自解釈などありましたが大丈夫だったでしょうか。終わった今は、それだけを考えています。 さて、ここからはおまけコーナーとなります。はしょったところとか元ネタとかここを見てとかそう言ったところをつらつらと書き込んでいくつもりです。もし興味がおありでしたらここからのカーテンコールにもおつきあいください。それでは、皆様の神姫ライフが実りあるものであることを心から願っております。 完 戻る 疑似ライドシステムとか 要は他のロボットとかにもライドできて神姫と一緒に戦えたら楽しいなと思って作った設定です。機能としては乙女回路と女帝回路の違いと思っていただくのが一番わかりやすいかと。このシステムがロボット産業含め各地に普及していることで今回の事件が起こります。説明書を読まずに直感でイメージ通りに動かせるシステムとか便利だと思いませんか? 最後の樹のイメージ 劇中でも言ってますがまんまバベルの塔です、不思議の海のナディアの最初の方に出てきた方の。 プルミエと勝 今回の主人公。やっぱり主人公は素直で最初は弱くてニュートラルじゃなきゃねということで抜擢。 ルートと浩太 携帯コミックからの参戦。ちょい役でもいいのでいろんな所からキャラをだしたかったのです。ルートさんは本当にかわいいのですがもうダウンロードもできませんから広めることもできないのが・・・何のかんの言ってマスター思いのいい子なんですよ。 ハーデスとガイア ヒロイン候補。隠しテーマは神姫のための強いマスター。バトマスから参戦。ガイアは原作をやる限り戦うのが好きなだけのキャラのイメージだったのでこんな感じに。あとは普段ハーデスさんを溺愛してる感じがしたので結構ラブラブに。 ツガルとステベロス バトマスから参戦、完全にちょい役。 ヘンゼルとグレーテル 隠しテーマは愛をいいわけにしている人。とはいってもヘンゼルのことは大切に思っているはずなのですが。昔彼女のひどいことをしてしまったのでその後悔から抜け出せずに立ち止まってしまってる人。バトマスから参戦、今回のメインヒロイン。ゲームを見たときから一目惚れで、是非彼女のその後とか成長がかけたらなと思っていたのでヒロインに抜擢。彼女を幸せにしてあげたいと思っているマスターは多いのではないでしょうか。でもエンディングは某大往生のショーティアという。 rootと西園寺 悪役をだすならこの人しかいないと言うことで抜擢。性格は二転三転して結局野心を捨てていないキャラに。rootはGP03の中の人みたいなもの扱いなので普通の神姫として登場。擬人化のイメージ元はどこかにあげられていた擬人化絵から拝借。ちなみの元々この話はゲームとして作りたいなと思っていたので当初はrootエンドとかも考えていました。 清四郎と楓 オリジナルキャラにしてヒロイン候補。OVAを見ていて小学生が神姫に興味を持つなら近所のお兄さんに影響されてとかの方が面白いかなと思い清四郎は生まれました。性格はラジオロンドの頃のあすみすそのままです。あーしとか特に。とにもかくにも男前のキャラ。そしてどんな結末でも結局は結ばれず年上のおねいさんへの初恋という形で終わるキャラ。 楓はデビルサバイバーというゲームの柚子という子が骨組みになっています。ヒロイン候補で彼女の手を取って脱出という選択肢もありますが、その場合神姫を捨てて普通の人間エンドになります。コレはどうなのでしょうか。人間であることとシナリオのせいでものすごく割に合わない子になってしまいました。ちなみに隠しテーマは神姫に負ける人間。没にしましたが「愛し愛されるためだけに生まれたあんた達なんかに私たちの苦しみがわかるもんか」という台詞を言わせたかった。 コウガ 今回の元凶。わかりやすいラスボス。人間に復讐したい、でもしたくない、だから誰か止めて。今回の事件で大いに穴があったのはこの辺の心境が原因です。 戻る
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前へ 先頭ページ 次へ インターバトル3「エルゴより」 「ほら、着いたぞ」 マスターはコートの胸ポケットの中で終始俯いているマイティに呼びかけた。 「本当に、直るんですか……?」 沈痛な声色でマイティは主人を見上げる。 「ここの店長は確かな腕を持っている。大丈夫さ」 マスターは右手に提げた紙袋を揺らした。中にはマイティの愛車、 1/12ヤマハV-MAXが入っている。 二人はホビーショップ・エルゴに来ていた。 マスターの行きつけのショップである。 マイティを迎え、V-MAXを買った場所だ。 ◆ ◆ ◆ 河川公園のラジコンコース。日曜日の昼、晴れた日には、マイティはここでV-MAXを走らせるのが日課となっている。 天使のマークがプリントされた専用のフルフェイスヘルメットをかぶり、愛車にまたがるなりマイティはエンジンを始動。クラッチペダルを踏み込み発車する。小気味よくスロットルを回し、エンジンを吹かしてゆく。 小さなライダーが小さなコースを軽快に疾走する。ミニチュアエンジンの甲高い回転音がコースに響き渡る。1/12と言ってもV-MAXの最大の特長であるVブーストシステムはきっちり再現されている。縮小ゆえ構造の簡略化は致し方ないが、スケール換算するならばその挙動は間違いなくV-MAXだった。 エンジンの回転数が6000回転を突破する。6500回転を超えてからVブーストの本領が発揮される。小さなライダーを見に来たラジコン愛好者たちは固唾を呑んだ。 が、その時。 ばすんっ! 異音がした。直後V-MAXのマフラーから煙がもうもうと吹き出し、スローダウン。マイティは異常に気付き何度も後ろを確認しながら停車。安全のためバイクから離れる。 「マイティ、大丈夫か」 煙を上げる愛車を、メットをかぶったまま見つめるマイティの元へ、マスターが駆け込んでくる。 やっとマイティはヘルメットを脱いだ。不安の色を隠せていない。 「マスター……」 声を出した途端に、マイティは耐え切れず泣き出してしまった。 ◆ ◆ ◆ 自動ドアを開けると、入れ違いに大勢の神姫とオーナーたちがぞろぞろと帰るところだった。 「やあ、いらっしゃい」 店長、日暮夏彦がマスターを見つけ挨拶する。店長と呼ぶには若い。三年前に父親の後を継いでこのホビーショップを切り盛りしているのだった。 「店長、ちょっと頼みたいことがあるんだ」 マスターはオーナーたちの端っこを通りながら、カウンターへ近づく。 カウンターの横に設けられた1/12の教室の教壇に、胸像だけのヴァッフェバニーが鎮座していた。 「あら、こんばんはマイティ」 「こんばんは、うさ大明神先生……」 マイティもこの神姫の学校で学んだことがあった。 「どうしたの? そんな浮かない顔しちゃって」 「あ、その……」 「これなんだが」 マスターは紙袋からV-MAXを取り出し、カウンターへ置いた。 「こりゃ、うちでお買い上げいただいたV-MAXじゃないですか」 店長はV-MAXを持ち上げる。 「何か、あったんですか?」 「前の日曜にいつもどおり走らせていたんだが、急に煙を噴き出してな」 詳しくは彼女から訊いてくれ、と、マスターはマイティをカウンターへ立たせた。 「落ち込んでいても仕方がない。彼に話してくれないか」 「はい……」 マイティは、6000回転を超えたあたりから変な破裂音がして、止まってしまったことを話した。 「ははあ」 店長はそれでだいたいの見当がついたようだった。 「たぶん、バタフライバルブ関連ですね」 「バタフライバルブ?」 「Vブーストシステムの要の構造です。エンジンの回転数が6000回転を超えるとだんだんと開き始めて、8500回転で全開になってエンジン構造がツインキャブに変化するんです」 マスターは普段の走行で見た、中盤からの強烈な吹き上がりを思い出した。 「おそらく、バルブのパッキンか何かが吹っ飛んで、燃料の混合気がいきなり大量にエンジンに入っちゃったんだと思いますよ」 「人間の過呼吸みたいなものか」 「良いたとえですね」 店長は作業台へV-MAXを乗せると、エンジンを外し始めた。 「直りますか?」 マイティはおそるおそる尋ねた。 「部品を交換するだけですからね。たしかバルブの予備はあったから、すぐ済みますよ。……あ、そうだ」 店長はマイティのほうへ振り返った。 「せっかくだから、メンテナンスのやり方、教えてあげるよ」 「えっ?」 「愛車は自分でいじりたいだろ?」 「あ、ありがとうございますっ!」 マイティは涙をぬぐって、作業台へ向かった。うさ大明神様ことジェニーも調整助手として作業台へ置かれる。 「部品飛ばさないでくださいよ。よけられませんから」 「わかってるよ」 店長はエンジンを取り出し終え、今度はエンジンそのものの分解に入る。 「さて、俺はどうするかな」 「あ、そうそう。神姫パーツの新製品、入ってますよ」 「そうか。見せてもらうよ」 マスターは神姫パーツの棚へ向かった。 棚の手前に新製品の台があり、そこに小さな箱が平積みされている。 うさぎさん仮装セット、黒ぶちメガネ、サイズ変更用バストパーツ、etc……。 むう、ほとんどが愛玩用のパーツじゃないか。 マイティに対して、このような愛玩用部品を買い与えることは全く無かった。マイティが欲しがるところを見たことが無かった。言わないだけかもしれないが。 そういえば、戸田静香嬢の作った服を着てみたいとは言っていたな。今度会ったときに頼んでみようか。 考えながら見ていると愛玩用でないパーツを見つける。 ストラーフ用らしき鎌に、白と黒、色違いの翼である。 マスターは白い翼を一箱取る。 一見仮装セットやメガネのような愛玩パーツの類に見えるが、裏を見るとれっきとした飛行機能をもつ背部パーツであることが記載されていた。 アーンヴァルの高速巡航性能を持つウイングバーニアとは違う、曲線で機動的な飛行が可能らしい。翼面への武装は出来なくなるが、その軽さは非常に良好な出力重量比を出す、と、かいつまんで言うならこういうことが書いてあった。 「ほら、こいつが問題のバタフライバルブさ。ここんところが割れてるだろ……」 カウンターではちょうどエンジンを分解し終えたらしく、店長の説明にマイティは熱心に聞き入っている。 とりあえず白い翼のみをカゴに入れて、マスターは対戦端末の方へ行く。 ここではランキングに関係のない対戦か、大多数のオーナーが所属しているサードリーグの対戦しか出来ない。 マスターはサードのランキングを参照する。検索キーワードに「片足 片脚 片輪 隻脚」と入力し、検索。 すぐに「該当なし」の答えが返ってくる。いるいないに関わらず、オフィシャルで二つ名は検索出来ないようだった。うろ覚えの名前を思い出して、今度は「ルーシー」、そしてタイプに「ストラーフ」と入力してみる。 あいまい検索を使ったので該当名は102件。マスターはしらみつぶしに参照し始めた。 「終わりましたよ」 カウンターから声がかかり、マスターは端末を閉じる。102件の神姫の中で、目的のストラーフは見つけられなかった。片脚装備のストラーフはいるにはいたのだが、そのどれもが偽者、というよりはただの「まねっこ」でしかなかった。 「これを頼む」 マスターは白い翼のパーツを置く。 「はい。マイティちゃん、すごいですね。飲み込みが早くてびっくりしましたよ」 店長が元通りになったV-MAXをカウンターに置く。 「ついでにオーバーホールもやっちゃいました」 「ありがとう。いくらだ」 「あ、いや、いいですよ。翼のだけで」 「いいのか?」 「ええ。久しぶりに楽しかったし」 マイティはにこにこしている。 「……そうか。ありがとう」 「いえ」 マスターはすこし考えて、訊いた。 「一つ尋ねたいんだが」 「はい?」 「片輪の悪魔、もしくは、片脚の悪魔という二つ名の神姫を知らないか」 「…………」 店長はしばらく黙っていたが、 「それって、オーナーも左足が無いやつ、ですか」 「そうだ。すこし前、サードだった頃に戦ったことがある」 変に重そうな空気を察して、マイティはマスターのコートにもぐりこんだ。 「たぶん今は戦えませんよ。だって彼、今ファーストランカーなんです」 「なんだって?」 「知らないんですか?」 「ファーストのセンターには行かないからな」 ランキングの参照は、プライバシー云々とかいう面倒な理屈でセンターでしか参照できず、またそこではセンターの取り扱うランク以下のものしか見られない。ファーストのランクを調べるには、ファーストのセンターへ行くしかないのだ。 そしてファーストのセンターは、例外なくリアルバトルのための大規模な施設がある、スタジアムのようなところである。 「ともかく、いま彼はファーストです。破竹、って言葉がぴったり当てはまるほどの勢いでのぼり詰めましたから。時期的に見て、サードで戦ったのはたぶんあなたが最後ですよ」 「そうか」 マスターは驚く風でもなく、そうとだけ答えた。 「いろいろありがとう。それじゃあ」 「ありがとうございました。また来てください」 「またね、マイティ」 「さようなら、うさ大明神先生」 そうしてマスターはホビーショップ・エルゴを後にした。 「マイティ」 「はい?」 雪がしんしんと降る帰り道。マスターはマイティに言った。 「お前は、……ファーストに行く気はあるか」 「どうしたんですか? 急に」 「いや。もし行けるとしたら、の話だ。リアルバトルがほとんどの、危険な所だ。お前はどうしたい」 「うーん……」 マイティはすこし考えて、答える。 「マスターがそうしたいのなら、私はそれで」 テンプレートのような回答。神姫が本来答えるような。 だが言葉は同じでも、マイティはそれを自分の意志で言ったのだ。 「私も、あの片脚の悪魔ともう一度戦いたいです」 だからマイティは、そう付け加えた。 「そうか――」 マスターは安心したとも落胆したとも取れる微妙な、表情をして目をつぶった。たぶんそのどちらでもあり、マイティはそのどちらでもある悩めるマスターが好きだった。 「明日晴れたら、もう一度バイクを走らせに行こう」 「はい」 白い空がだんだんと暗くなり、夜が訪れる。 了 前へ 先頭ページ 次へ